体の内部をリアルタイムチェック!内視鏡検査が健康診断で人気の理由


体の内部で異変が起こっていても、自身ではなかなか気付きにくいものです。定期的に内視鏡検査を受けて、健康診断をしておきましょう。内視鏡検査の特徴と、内視鏡検査が健康診断に選ばれる理由をご紹介します。

内視鏡検査とは?

先端に小型カメラを取り付けた管を使って体の内部の様子を確認する方法を、内視鏡検査といいます。
内視鏡検査には2種類あり、口や鼻から管を挿入して胃の内部を調べる方法を『胃内視鏡検査』、肛門から管を挿入して大腸の内部を調べる方法を『大腸内視鏡検査』といいます。
胃内視鏡検査は胃カメラと混同されがちですが、リアルタイムの映像を医師がチェックできる胃内視鏡検査に対し、胃カメラは内部の様子を撮影した上で、検査後に異変がないか調べるという方法が採用されています。
クリニックによっては、内視鏡検査で異変を察知した際に組織を採取して検査することもできるので、胃カメラよりも内視鏡検査の方が、よりスピーディかつ正確に内部の様子を調べられるでしょう。

内視鏡検査でチェックできること

胃内視鏡検査では、胃はもちろん、咽頭や食道、十二指腸まで調べられます。急性胃炎や胃潰瘍、胃ガンや逆流性食道炎といったさまざまな病気の有無を確認できるので、「胃に違和感がある」、「胃痛がなかなか治らない」という人は、一度内視鏡検査を受けてみると良いでしょう。

大腸内視鏡検査では、大腸の内部の様子を調べられます。大腸ガンや大腸炎、ポリープの有無などを確認できるので、「慢性的な便秘に悩まされている」、「排便時に出血がある」という人は、早急に内視鏡検査を受けましょう。
胃ガンや大腸ガンは深刻な病気であるにもかかわらず、なかなか自覚症状が現れないケースもあります。30歳を超えると発症確率が上がるといわれているので、3年に一回は内視鏡検査を受けることをおすすめします。

内視鏡検査は痛い?

体内に管を入れるというと心配になるのが、痛みや苦しみがないかという点です。管を挿入する医師の経験とスキルによるところが大きいですが、ほとんどのクリニックでは『鎮静剤』が採用されています。眠っている間に検査が終わってしまうことが多いので、痛みや苦しみを感じる心配はないでしょう。
快適に検査を受けたいという人は、鎮静方法に力を入れているクリニックを選んでおくと安心です。